押さえと均しの違いって?仕上げ工事の種類とポイントとは

施工

仕上げとは、打込み後の生コンを所定の寸法・状態にするため、こてなどで形成する作業をいいます。

仕上げは、下地仕上げと直仕上げの2つに分けられます。

  • 下地仕上げ…仕上げ材を重ねるための下地面を仕上げる
  • 直仕上げ…躯体コンクリートの表面がそのまま仕上げ面となる

仕上げ方法によって、均し・押さえの仕様が変わってきます。

下地仕上げは、左官仕上げに使用する仕上げ材の種類によって求められる精度が変わるため、仕上げ材の確認が必要となります。

また、仕上げ作業に使う道具「木ごて」・「金ごて」でも仕上がりに違いが出てきます。

今回の記事では、コンクリートの仕上げ工事でよく使われる言葉の意味や、仕上がりの程度、仕上げ作業のポイントについて説明します。

「均し」と「押え」の意味とは

仕上げは、「直均し」・「直押え」など似たような使い方をしますが、均しと押えは違う意味の言葉です。

  • 均し…仕上げ面の高さや平坦さを整える
  • 押え…余分な水や空気を追い出し、気密性、強度を高める

一般に、均し作業によってレベル出し・不陸の調整をして凹凸をなくします。その後、押え作業によって平坦性を高め、表面を密実に仕上げていきます。

不陸とは、陸(水平)で不(ない)という意味の言葉で、ある面がデコボコしている場合に使う言葉です。

レベル出しは、レベル=高さの意味で、仕上げ面の高さ(厚み)を設計通りに調整するという意味です。

仕上げ作業の流れって?

仕上げ作業は、打込み後~養生までの間に作業を終わらせなければなりません。

まずは仕上げ作業の流れをザッと見てみましょう。

仕上げ作業のタイミングと順番
  • 打込み・
    締固め後
    荒均し・レベル出し
  • ブリーディングが終わる頃
    木ごて均し
  • 凝結前
    木ごて押え・金ごて均し
  • 凝結の始発頃
    金ごて押え

荒均し・レベル出し

生コンを打込み・締固めが済むと同時にレベル出しを行います。レベルの確認方法には、墨を打つ、水糸を張る、レーザー・ポインタなどのレベラーを使って確認します。

生コンの打込み完了後に、あとから生コンを足すことはできないため、荒均しの段階でレベルを確認しなければなりません。

荒均しで仕上げる部位

捨コンなどの調整コンクリートは、おおよそのレベルと平坦さで良いため、荒均しで仕上げます。

仕上がり面の質感はザラザラした状態、平坦さも多少の凹凸が残った状態です。

木ごて均し(ブリーディングが収まる頃)

打込んだ生コンのブリーディングが収まる頃から木ごてを使って、ブリーディング水を取り除いていきます。

木ごて均しで仕上げる部位

地中梁や基礎の天端など直接外気に触れない部位は、表面からの劣化因子の浸入が少ないため、表面の凹凸が残っても良い。

木ごて押え・金ごて均し(凝結前)

ブリーディングが終わり、コンクリートの凝結が始まる前の時点で、木ごて押さえをします。また、金ごてで仕上げる場合は、このタイミングで金ごて均しを行います。

木ごて押えで仕上げる部位

タイル仕上げなどの下地とする場合、表面の平坦さが求められるのと接着性が必要なため、過度なツルツル感ではなく平坦かつザラザラ程度にします。

金ごて均しで仕上げる部位

壁の天端などの直仕上げ面。外気の影響を受けるため、つるつるとした表面とします。

金ごて押え(凝結の始発頃)

コンクリートの凝結が始まった頃に、金ごて押えをします。押え回数が増えるほど、表面の質感はつるつるとなり、表面からの外気の浸入が少なくなるため耐久性が増します。

金ごて押さえで仕上げる部位

  • 押さえ1回…防水仕上げの下地など、塗り物の下地
  • 押さえ2回…一般的な建物の床など、塗り物・張り物の下地
  • 押さえ3回…水槽や倉庫の床など、平坦さと強度が必要な部位

刷毛仕上げ(目荒らし)とは

駐車場やスロープなどに、規則的な筋状の溝が入った床をみたことないでしょうか?

それを刷毛仕上げや箒目仕上げといいます。

刷毛(ハケ)や箒(ほうき)で掃いたように直線に規則的なスジを入れるため、滑り止めの役割があります。

また、タイル張りなどのモルタルや接着剤との付着を良くすための目荒らしとしても用いられます。

仕上げ作業のポイント

均し・押さえのタイミングが早すぎた場合、仕上げた後もブリーディングが続くことで、コンクリートのごく表面が沈み、沈みひび割れが生じます。

また、その逆でコンクリート表面の乾燥が早すぎるとプラスティック収縮ひび割れが生じます。

これらのひび割れは、タンピングと言って「こてで表面を叩くこと」で消す事が出来るため、放置せずにタンピングを行うことが重要です。

仕上げ後は、なるべく早く養生作業に移行します。

仕上げ作業はコンクリートの凝結が始まっている時に行うため、コンクリート表面の乾燥がグングン進んでいきます。

そのため、初期乾燥による劣化を防ぐため、仕上げ作業が済んだらすぐに湿潤養生を開始してコンクリートを保護しなければなりません。

まとめ

この記事では、コンクリートの仕上げ作業について説明しました。

「均し」と「押さえ」は似たような使われ方をしますが、目的が違うため使い分けることが重要です。

仕上げの程度は、その後の作業によって使い分けること、部位によって仕上がりの目標が変わる事も覚えておいてください。

仕上げ作業は単に表面を平らにするだけでなく、コンクリートの耐久性や強度を高めるために行い、最終的な仕上げ方法によって使い分ける事が大切です。

仕上げはコンクリート打設の最終工程になります。

打設計画について詳しい説明は以下の記事をご覧ください。

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