コンクリートがらとコンクリートくずの違いって?

コンクリート講座

「コンクリートがら」と「コンクリートくず」はどちらも、コンクリートの廃棄物の呼び名です。

この二つはコンクリートが廃棄物となったものですが、廃棄物処理法では別のモノという規定になっていて、別々に管理する必要があります。

この記事では、コンクリートがらとコンクリートくずの違いや産業廃棄物での取扱い、比重やリサイクル方法などについて説明します。

コンクリートがらとコンクリートくずの違いは?

「コンクリートがら」と「コンクリートくず」は、「安定型産業廃棄物」に分類されるため、一般廃棄物として処分することはできません。

コンクリートがら

建設現場などで新築・改築または解体によって発生した「コンクリートの破片・塊」を指し、20種類ある産業廃棄物の品目の中で「がれき類」に該当します。

コンクリートくず

コンクリート製品の製造過程などで発生した「コンクリートの破片」を指し、20種類ある産業廃棄物の品目の中で「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に該当します

  • コンクリートがらは、建設工事や解体工事
  • コンクリートくずは、建設工事や解体工事以外の場所

同じコンクリートでも、発生した場所や状況によって分類が異なるということです。

安定型産業廃棄物の種類
がれき類コンクリートがら
ゴムくず 
金属くず 
廃プラスチック類 
ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くずコンクリートくず

表の5種類は、総称して「安定型品目」や「安定5品目」とも呼ばれます。

コンクリートを処分するには、産業廃棄物の排出者が、適切な処理業者に委託する必要があり、マニフェストの発行や処理費用の支払いなども必要です。

マニフェストの発行にあたり、コンクリートの排出量を記載する必要があります。

排出量の単位は「トン」を用いて記載することと決められていますが、重量を測ることが困難な場合もあるため、量から重さへの換算が認められています。

下の表は環境省が公布した省令の、産業廃棄物を体積から重量へ換算する場合の換算係数(参考値)です。

産業廃棄物の種類換算係数(t/㎥)
コンクリートくず1.00
コンクリートがら1.48

コンクリート リサイクル 方法

コンクリートのリサイクル率は、約98%前後と非常に高い再資源化率で、そのほとんどが路盤材として、道路の舗装工事などで使われています。

コンクリートの再利用
  • 破砕
    破砕機と呼ばれる機械に通して細かく粉砕
  • 分離
    粉砕したコンクリートからセメントや不純物を除去
  • 粒度調整
    分離したコンクリートを目的に応じて粒度を調整
  • 再利用
    粒度調整したコンクリートを路盤材として使用

98%もの高いリサイクル率ではありますが、そのほとんどが路盤材としての利用のため、SDGsの観点からも、コンクリートがコンクリートとして生まれ変わる社会が望まれます。

コンクリートの比重はどのくらい?

コンクリートの比重は、国交省の「土木工事共通仕様書」では次のように定められています。

コンクリートの種類コンクリートの比重
普通コンクリート(無筋コンクリート)22.5kN/㎥~23.0kN/㎥
鉄筋コンクリート24.0kN/㎥~24.5kN/㎥
プレストレスを導入するコンクリート24.5kN/㎥~25.0kN/㎥
セメントモルタル21.0kN/㎥
軽量コンクリート1種18.0kN/㎥
軽量コンクリート2種16.5kN/㎥

表の値は、建築ではt/㎥で表されます。kN/㎥からt/㎥への換算は、10 kN/㎥≒1t/㎥となるので、上の表の値を1/10すれば良いでしょう。

コンクリートの比重を求める式は、

コンクリートの質量/コンクリートの体積と同量の水の質量

比重とは通常、「ある物質の密度」と「水の密度」の比を意味します。

物質の体積あたりの密度(質量)と、同体積となる水の密度(質量)の比が比重です。

コンクリートの比重は何に影響されますか?

コンクリートの比重は、次のようなものに影響を受けます

  • 骨材の種類:骨材の密度が大きいとコンクリートの比重は大きい
  • 含水量:コンクリートに含まれる水分が多いと比重は小さい
  • 空隙率:気泡の量が多いとコンクリートの比重は小さい

個人で使用したコンクリートの廃棄の仕方について

コンクリートは自治体の粗大ごみ・不燃ごみとして出すことが出来ません。そのため、自らがその処分先を見つけなければなりません。

事業によって発生したコンクリートは産業廃棄物ですが、一般家庭から排出されたものは一般廃棄物として扱う事ができます。

購入した店舗に引取りを依頼する

コンクリートブロックなどの既製品なら、購入したホームセンターなどに相談して引き取ってもらえる可能性があります。

話しをするのはタダですので、店員さんに確認してみるのも手でしょう。

不用品回収業者に依頼する

量が多い・コンクリート以外にもいらない物がある場合などは、不用品回収業者に依頼する手もあります。

料金はかかりますが、自宅まで引取りに来てくれるため手間がかからないのがメリットです。

専門業者に依頼する

専門業者として、再生砕石製造業者・廃棄物収集運搬許可業者があります。

再生砕石製造業者とは、いらなくなったコンクリートを原料として、再生骨材を製造・販売している会社です。

無料で引き取ってくれる業者は多く、上手く行けば買い取ってくれる可能性もあるため、近くに会社がある場合は一度相談してみるのが良いでしょう。

廃棄物収集運搬許可業者とは、一般廃棄物や産業廃棄物を収集運搬している会社です。

一般廃棄物収集運搬許可業者であれば、自治体に問い合わせる事が可能ですし、産業廃棄物収集運搬許可業者は、産業廃棄物以外にも一般家庭からでる普通ごみなども扱っていることが多いため、心配することはありません。

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